シャロンは、美しく再建できた人だけの、明るい集まりではありません

 今回の参加者は自家組織再建6名(完成者5名)、シリコン再建者1名。内、初参加は2名でした。加えてエピテーゼ技師、萩原圭子さん(「ラボ・K」)が久しぶりに来て下さり、乳輪乳頭の医療用タトゥの話題を提供して下さいました。

美容整形<アートメイク>の分野では、タトゥは1回5万円とのこと。再建した病院で刺青する場合、自由診療なので、条件、費用は様々です。どんなにしっかり色を付けても数年で薄くなるので、その都度刺し直しをするか、割り切ってそのままにするか、あるいは「ラボ・K」でエピテーゼの乳輪乳頭を作ってもらい、温泉に入る時だけ貼り付けるという方法もあります。

この日の共通の話題は体重の悩みでした。罹患した後で、痩せた人はゼロ。無論、体重だけが焦点ではなく、筋肉量や柔軟性も大事です。が、自家組織、シリコン、いずれの方法を採っても、著しい体重の増加は左右のバランスを欠くことになります。それぞれに合った筋トレ、運動法を見つけられると良いですね。

 --------------これまでの メルアド hdnfn138@yahoo.co.jp は不通となりました。新メールはhdnfn138@138outolook.jp です。

 宜しくお願い致します。


  以下は半ば進行役の独り言として、お読みいただけますか。 

 シャロン前橋は、美しく再建できた人だけの明るい集まりではありません。ブログで報告、発信しているものに成功例が多いのは、失敗した患者さんの心をしばらくはそっとしておきたいからです。話題にされることさえ、お辛いでしょう。しかし、その失敗事例に憤懣やるかたない思いが、当方にあるのです。それは患者さんに向ける怒りでは、決してありません。

「あの時、突っ込んで確認しておけば、助言しておけば」という自分達への悔いもありますし、担当医師の技量への疑問もあります。一体、エキスパンダーの挿入、シリコン入替という手技が、何時間かの座学で習得できるものなのでしょうか。

シリコン再建ベテラン医師、岩平佳子著「これからの乳房再建BOOK」は、サロンの参加者にお勧めしている名著です。およそ10年前の出版ですが、写真付き失敗例が、今も減少していないのは何故なのでしょう。岩平医師は、シリコンが保険適用されて以来再建する病院は増えてきたが、その数は頭打ちになるだろう、というニュアンスを文中で予測されています。不慣れな医師が「思ったほど簡単ではなかった」「ことごとく失敗し、以降、やりたくなくなった」と、再建から離れてゆくのを予感していたのではないでしょうか。

優れた形成外科医は、人体の欠損を見事に修復されます。悪性腫瘍のため顔を半分失くした方が自然に近い外貌を手に入れます。また交通事故で失われた男性性器さえ、縫い合わせ再建する腕前の医師は存在します。そのような血管をつなぐミクロン単位のオペと比べれば、エキスパンダー挿入、シリコン入替は、簡単なのだと侮られるのでしょうか。

患者が自分の身を守るには、自分が「患者学」を身につけるしかないのです。素直で控え目、人を信じやすい傾向の性格は、それはそれで美点です。でも疑ってかかることも大切です。

「先生、この段階で、そういう方法で、形を矯正するというのは、スタンダードな方法ですか。今まで何度、経験されましたか。その結果、成功して本当にきれいな形になりましたか。それとも先輩医師に電話で聞いただけの話ですか」……。

勇気を出していただきたい。患者自身の大事なお体の問題です。


コメント