2月8日街角サロン『シリコン抜去、自家組織の移植再建へ』

 

今回の参加は自家組織完成者3名、シリコン完成者1名、再建思案中3名、計7名でした。

・約8年前にシリコンで再建した患者さんが、腹部の自家組織に入替える予定です。自家組織再建の手術は長時間かかりますが、都内の某病院は付添い不要とのこと、もしもの時の連絡先、氏名(親族、友人いずれも可)と、電話番号を記しておけば良いとのこと、朗報でした。

シリコン再建が保険適用になって、いっとき7割の再建患者がシリコンを選択していました。月日を経て、昨今自家組織への入替えを希望する患者が増えているようです。その場合、エキスパンダー挿入からやり直し、皮膚を伸ばす必要があるのかどうかは、個々人の患部の状態によります。今回の患者さんはエキスパンダー再挿入の必要無しと言われました。皮膚が十分伸びるから、との見立てです。乳がん切除の際、皮膚組織が十分に残っていたのでしょう(どの程度残せるかは、しこりの大きさ、位置次第で、オペ技術の問題ではないかもしれません)。再建オペ中、皮膚が不足してしまうようなら、腹部から採った皮膚を新たな乳房のアンダーに足すことになるそうです。

 ・5年前に地元の病院で再建を終えている患者さんが、綺麗になった患部を見せてくれました。言われなければ乳がんを患ったとは判りません。体重管理が行き届いているので、全体が美しいです。太るのは自己責任、と言われそうですが、我が身を省みてもホルモン療法を受けながら体重を増やさずにいるのは工夫が要るのです。

・昨年、自家組織で本体を再建した患者さんが3名、仕上げの段階に入っています。両側の自家組織再建を完成した患者さんは、放射線を当てている方がやや小さくなったとおっしゃいますが、見た目には全く判りません。乳輪乳頭のタトゥーを入れて完成です。医療用刺青を刺して、色がどの程度留まるかはその人次第ですが、二度入れて数年定着、というケースが多いようです。

・アレルギー体質の患者さんが増えているのは、巷に化学物質が蔓延しているからでしょうか。ある過敏体質の患者さんは、がん切除の入院に際し、シーツ一式を持参したそうです。洗剤に反応してしまうのです。他の病室に来る見舞い客の香水の匂いにも悩まされたとのこと。医療者からは「我が儘な患者」と見られていたと聞きますが、これは軽くない問題です。同種の悩みを抱えた方はどのような体験談でも構いません。教えて下さい。

 

シャロンで様々な方に出逢い、お仕事や家庭の事情、これまでの生き方の変遷などを聞く機会に恵まれ、人生を多角的に見るようになりました。与えられた試練は越えるしかないし、越えた後には幸いが待っていて、さらにその後は新しい試練のハードルが待ち構えている、そんな縮図が見えて来ます。

 2025年初めてのサロンも、貴重な時間になりました。感謝です。

3月1日より、HPアドレスが変わります。

次のアドレスに移りますので、宜しくお願い致します。

 

https://sites.google.com/view/charonm/

 

新たなHPも、長年の協力者Xさんが、爽やかにデザインして下さいました。ブログ記事は右上の「闘病・再建コラム」(スマホ画面では左上クリック?)でご覧になれます。

次回は4月12日(土)の開催です。場所、時間は変わりません。

会場:群馬県立図書館

時間:15時~17時まで

毎回が楽しみ、というより、充実したひとときを共有出来ることが、奇跡のように有り難いことだと感じます。




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