2024年最後のサロン:新たな課題
・今回の参加者は自家組織再建者3名、シリコン再建者1名、再建思案中2名、計6名でした。
ごく最近、両側の自家組織再建をやり遂げ、乳輪乳頭を作成した患者さんが仕事を終えて飛んできてくれました。手術を終えたばかりの人の体験談に勝るものはありません。語る方にとっても聞く方にとっても、ワクワクのひとときでした。
ひとまずシリコン再建をし、のちにゆっくり自家組織に入れ替えようと考えていた患者さんが、その入替え手段を具体的に模索しています。再建適齢期は、親の介護、仕事の責任など様々な課題が絡みますが、講演会、セカンドオピニオンなどを通し、賢く情報ゲットされていますので、きっと最良のタイミングと医療環境を掴むでしょう。
近年、長時間の再建手術の付添い、保証人の署名に悩むケースをたびたび聞きます。私自身、シングルなので橫浜で受けた再建の本手術には、兄夫婦の付添いを頼みました。が、想像を超えての難手術となり、朝8時から日付けを越えた夜中の1時まで囚われの身であった兄夫婦はフラフラでした。看護師さんが同情して簡易ベッドを置いてくれたそうです。後日、修正手術の付添いについてはさすがに頼みづらく、都内の友人に来て貰いました。
病院によっては「付添いは血縁に限る」としているので、困ってしまう患者さんも多いのではないでしょうか。自家組織の場合は長時間になりますし、万一を思えばやむを得ないのです。が、世の中の諸事情がスピーディに変わっている昨今、融通が利かないものでしょうか。保障代理を頼める企業もありますが、費用は高く、手続きも煩雑でしょう。血縁でなくても可、とされれば、シャロンのネットワーク内で、一定の規約を整え、応援体制を繋げることも考えたいところです。
今年は両側を全摘した患者が三人、無事に再建を果たすことが出来ました。簡単そうに書いていますが大変なことなのです。これは平和な世の中であればこそ、の喜びです。これからもこの国の平和が全ての土台になっていることを改めて覚え、戦争の無い世の中が続くよう願い、祈ります。
クリスマス会では、アチョさんの波瀾万丈人生の語りが、ドクターX「わたし、失敗しないので」ならぬ、「わたし、乗り越えますので」という一言に取って代わり、うまく嵌りました。この上なく美味しいお料理のお陰でますます全員の活力が増し加わり、盛り上がったこと。
今年も6回のサロンを開催する事が出来ました。毎回の実現が、参加者のご協力に拠るものです。
さらなるチャレンジを控えている方々がしっかりとバトンを受け取り、明るい心で新年を迎えられますように。
悩みや不安のない人なんて居ません。合い言葉は「わたし、乗り越えますので」。
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