牧口貴哉医師「研修会」:アンケート結果からご報告

129日、暖かな冬の午後、一般参加、サポーター合わせて36名の集いになりました。

講師の牧口貴哉医師は地元で実績のある方なので、自在に語っていただけるよう、あえて詳細な記録は残さないことにしていましたが、一般参加23人中17人がアンケートにご協力くださり、その内容から、研修会が客観的に見えてきました。よってアンケートの記述から研修会の模様をお伝え致します。

 

第1部、プロジェクターを用いた研修では、「牧口先生のお話が大変分かりやすかった」「優しく、親しみやすい語り口だった」との感想が多数でした。

乳房以外の体の部位の形成術についても説明があり、そのおかげで、形成外科が病気の治療とはまた違った角度から、患者の人生を大きく変えてゆく重要な分野なのだと、心に刻まれました。また、牧口医師が様々な手技を先駆けて勉強なさっていること、乳房再建の権威として知られる名医から、その手技を積極的に学ばれているのがよくわかりました。

そして第2部第3部の体験談発表、体感会では、順調には行かなかった苦難の再建ストーリーに「感動を覚えた」、再建した乳房に「初めて直接、触れることが出来た。すごく貴重な経験だった」等、サポーター達の努力が報われる感想を多数頂きました。

第4部の質疑応答、交流の部では、参加者からの質疑内容の全てに、牧口医師が誠実に、真摯に答えてくださったことが、最も大きな評価でした。また「楽しかった」「自分には思いも寄らない質問が出てきて、驚いた。情報が新鮮だった」「自分の再建は牧口先生にお願いしたい」とも感想を頂きました。

質問の中には再建以前の「乳腺外科の判断」に係わるものも、かなりあって、やはり再建への不安を払拭するには「外科」と「形成」の密な関係が求められるのだとわかります。

 

※主催者側が常に悩むのは、限られた時間枠のなかで、参加者と講師の交流を充実させられるかどうかです。

出来ることなら参加者の皆さんからその場で挙手を願い、さらに次の質問が生まれて、という連鎖が理想なのですが、大幅に時間を超えて会場との契約トラブルを起こすケースが往々にしてあります。そこで、この種の研修会では講師に質問用紙に添って答えて頂き、進行役が話題を具体的にほぐすという形を取ることがほとんどです。(「司会者ばかりが質問して」という批判がありましたが、質問の形を取りつつ、講師のお話を分かりやすく広げる趣旨だったことをご理解頂けるでしょうか)

実は最後に、参加者2,3人から手を挙げてもらう時間配分を予定していました。けれど牧口医師が最後の質問に答えた時点で締めくくりの時間が来てしまったのは、進行役の段取りミス、力不足でした。

「答えを聞くうちに疑問が湧いてくることもあるわけだから、その場で生の患者の声が聞きたかった。もっと参加者同士で交流したかった」というのはもっともです。ただ、『研修会』というものの枠に限界があるので、参加者同士の交流の場は、街角サロンにお求めくださるよう、お願い出来るでしょうか。

 

主催者側が意外だったのは、60歳代以上の患者さんが参加者の2/3を占めていたことです。子育て、親の介護に忙しい年代を過ぎ、ゆとりが生まれたころ、再び新しい生き方を模索されるのでしょう。再建先進県(東京、神奈川など)では、以前から60歳代以上の再建は多いと聞いていました。

 

この日、何人かの参加者は研修会が始まるときと、終わったときの顔つき、顔色がまるで変わっていたのが印象的でした。想いが深まると顔の彫りが深くなるのでしょうか。至らぬ点のある会でしたが、この日の『出逢い』が、参加された皆様にとって、これからの道を照らす一つのしるべとなるよう、心からお祈りしています。

最後に牧口医師から「自分はまだまだこれからだと感じた」という言葉をお聞きし、謙虚さは力の源なのだと知りました。

 

「患者さんと接する機会が是非欲しい」と、準備段階から誠心誠意、ご協力くださり、謝礼、お車代一切なしで労してくださった牧口貴哉先生、親身にお世話してくださり、横断幕を作ってくださった県立図書館の市村晃一郎様に、『シャロン前橋』一同、心から御礼申し上げます。ありがとうございました。 


次回の街角サロンは

日時:2024210日(土)15時-17

会場:県立図書館3階研究室

初参加の方も、歓迎致します。

お電話(スマホ番号)予約、090-6023-7026 迄

P/Cアドレス hdnfn138@yahoo.co.jp 迄


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