今回の参加者は自家組織完成者2名、自家組織再建予定者1名、エキスパンダー挿入予定者1名。全4名でした。

再建について、患者さんの家族の反応は様々です。自家組織の移植の場合、68時間かかることもあり、心配されるのでしょう。けれど何よりご本人の意志が大事です。ブレーキをかけるのも愛情なのでしょうが、「まだまだ生きるつもりなのだから」という本人の思いに寄り添うのは、難しいことでしょうか?

60歳代で再建する患者は、昨今珍しくありません。多忙なフルタイム仕事からようやく離れ、温泉を楽しみたい、ジムで思い切り汗をかきたい、という女性は多いのです。

 異時性乳がんの患者さんが、その病気が遺伝性か否かの検査を受けました。結果は陰性とのこと。皆、胸をなで下ろしました。万一、陽性であるとしたら、温存手術で残した乳房に再発する心配があり、今回全摘した方と一緒に、両側再建することになったかもしれません。また、遺伝性であった場合は、卵巣がんのリスクが高くなります。陽性が判明し、予防的な卵巣切除をする場合、そのオペは社会保険が適用されるとのこと。これは初めて知りました。迷いを吹っ切って検査に進み、貴重な情報を持ち帰って下さった患者さんに感謝です。高額療養費を使い、6万きっかりの支払いだったそうです。検査は血液の採取のみです。外注の診断ですから、結果を三週間くらい待ったとのこと。待ち時間は病院にもよるのでしょう。しかし、それら全過程を通し、乳腺外科医とのやり取りは緊張を強いられるものです。心支える対応をしてくれる担当医を持てた患者さんは幸運ですね。

 8月は毎年、参加者が少ないのですが、おかげで話題は仕事の悩みにも及びました。乳がん罹患の多い年齢の女性が、それぞれ背負い込んでいる課題は重いです。

夕食会は古市町のイタリアン「ジムノペティ」でした。いつも注文する「よくばりセット」では、大皿のサラダ、お任せパスタ、リゾット、ピザ、それに好きなオリジナルケーキを選び、珈琲か紅茶が付いて一人税込み1500円。何を食べても美味しくて感激する半面、このお値段でお店は大丈夫なのかと心配になります。観葉植物が豊かでホッとできる店内、その上、お土産にスコーンを持たせてくれます。シャロンが長生きしているのも、こんなひとときを楽しめるお陰でしょうか。

次のサロンは1014日(土)15時から17時開催です。

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