2023年6月 街角サロンのご報告
今日のサロンは参加者14名でした。
内訳は自家組織完成者4名、自家組織再建予定者1名、シリコン完成者4名 エキスパンダー挿入中1名、再建思案中1名 エピテーゼ挿入中2名、エピテーゼ技師1名。
・多くの再建経験者にとって、体重が悩みの種になります。体重が増えると、自家組織の場合、再建乳房側が健側より大きくなるようです。お腹の脂肪の性質を引き継いでいるために、そこだけ太りやすいのですね。シリコンの場合はシリコンの大きさ、形は変わらず、健側乳房が大きくなる。
食生活に気を付けていても、ホルモン療法の影響で脂肪がついてしまうのです。(脂肪が女性ホルモンに代わる働きをするため)。
けれど、本人が拘るほどには、他者の目には分からないのです。乳輪乳頭が付いているとそこに目が行くからでしょうか。
・遺伝性の乳がんの場合、残った温存乳房のなかに再発することが心配です(再発するとは限りません)。
血液検査により、その乳がんが遺伝性であるかどうか判定できます。検査は2020年4月年から条件付きで保険適用になっており、自己負担は3割、6万円くらいです。遺伝性である場合、卵巣がんのリスクもあるので、家族に乳がん罹患者が多い女性は、検査を受けることを視野に入れてはいかがでしょうか。
以下のサイトを参照して下さい。
新たに保険適用に!遺伝性乳がん卵巣がん症候群の検査と治療 | NHK健康チャンネル
・エピテーゼ技師、「メディカルラボK」萩原圭子さんから、治療中のウィグ(医療用カツラ)や、エピテーゼ(人工乳房)購入のための補助金制度について、県内の各市町村の一覧を配布していただきました。随分、充実してきています。詳しくは「メディカルラボK」ホームページ内、「エピテーゼに関する助成金・補助金のお知らせ」をご覧下さい(他のページも是非、参考になさって下さい)。
これほど広域でエピテーゼへの理解が進んでいるのか、と驚きました。とても有り難いことです。抗がん剤治療、ホルモン療法に高額な費用がかかるため、補助金が「上限3万」であるとしても、患者にとっては強い味方だと思います。知らないで済ませてしまうのはもったいないです。
・コロナ禍にあって長く凍結していた乳房再建へ、再び機運が高まる気配があります。有用な情報はレギュラー参加者からもたらされるもので、勉強の行き届かない主宰者にとっては毎回、感謝なサロンです。お陰様で、10年を越え地道に続けることが出来ました。
この10年、野心ある女性起業家から共働事業を持ちかけるメールが幾度か届きましたが、小さなサロン活動がお金儲けに一役買うとは思えず、返信はしていません。
「患者会、サロンは苦手だ」と思い込む方々も多いようですが、心をほぐし視野を開くためにも、色々な場をのぞいてみるのをお勧めします。ご自分に合う雰囲気に出会えればそれが何よりです。
次のサロンは8月です。日時にご注意下さい。お盆を避けて第三土曜です。
日時 8月19日(土)15時~17時
会場 群馬県立図書館、3階研究室
※初参加の方、お話しされるのに時には抵抗もあるでしょう。お聞きになるだけでも大丈夫ですよ。
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