嬉しいお知らせ シエントラ・シリコン

 このような忍従の日々ですが、嬉しいニュースもあります。シエントラのシリコン、入替え手術に成功した患者さんより、「感触が本物のように、プニュプニュしている」、とのお知らせを頂きました。シリコンは固いというイメージがありましたが、こうして日々、再建術、再建グッズも進化してゆくよう願います。

ところで数日前の某新聞の一面に、例の「がんは、無治療に限る」の主張を続ける医師の、新著の宣伝が出ていました。この医師の主張に耳を傾ける価値が多少あったのは、「何でもかんでも切れば良いものではない」「抗がん剤治療にはタイミングと適量がある」という意識が高まっていた頃、つまり十年余り前の話です。こやつ、まだ息があったのか、と腹を立てているがん専門医は少なくないと思います。

この検診控えの時期、苦しむ患者の心に、またスルッと入り込んでくる。

出版社を悪者扱いしたくはないけれど、業者によっては本が売れるか売れないかだけが問題であって、これを読んでがんを放置し、手遅れになる患者さんの嘆きに耳を貸す気などありません。

良い本を書かせるためには編集者と著者の関係は二人三脚です。勉強しろ、校正しろ、裏をとれ、と編集者は時に、著者にムチをふるいます。

適当なことを書かせて著者の名前だけで売りまくろうとしている社もある、それは前著の内容を読んでわかりました。乳房再建の章など、どこかで聞きかじったような古い内容でした。

さて、皆様にお願いです。

以前は乳がん治療、再建最新事情をゲットするにはフットワークが全てでした。新型コロナ変異種の脅威のもと、現在はほとんどwebでしか勉強出来ません。良質のサイトに出会った時は、ここでも紹介するようにしていますので、お心当たりの方は是非、教えて下さいませ。宜しくお願いします。

コメント