乳がん:ホルモン療法の副作用にどう対処されていますか?

 朝夕、冷えてきました。皆様、いかがおすごしですか?

乳がんのホルモン療法の副作用についてどのように対処されているか、先日、シャロンのネットワークでお尋ねしたところ、レギュラーのTさんよりとても有用な経験談が寄せられました。ご本人の許可を得て、引用させていただきます。

-----------------------------------------------------------------

さて、フェマーラの副作用ですが、

私の場合は服用後約2年経ってからの出現でした。

突き指かな?と思っていたらばね指に。あまりの痛みにネットで検索。

ツムラ18番[桂枝加朮附湯](ケイシカホフトウ)

を、乳腺の医師に頼んで無理やり処方をしていただきました。

乳腺外科の先生は、「2年もたっているのに……」と。

しかし、左小指側の手のひらの痛み(結晶透過性関節炎)はとんでもないもので、夜中に起こされる始末。

やむを得ず、整形外科を受診。この時「漢方薬はやめてみましょう。」と医師からのアドバイス。

鎮痛剤とシップのみを処方され帰宅。

医師の予想通り10日ほどで痛みはなくなりました。

6か月後、ドケルバン症候群(手首の腱鞘炎)発症。これも眠れないほどの痛みでした。

再び整形外科を受診。エコー下の注射を実施。

5日程で痛みが消失。

でも、再び違う指のばね指に。(これには現在も悩まされています。)

 

某病院の整形外科の医師のお話では、

①まず、行動をする時には、準備体操を。

  例えば、朝起きる時、お昼寝の後。

②乳がんの薬をやめるわけにはいかないので、今後ほかの部位の腱鞘炎が起きた時には注射等の対症療法で。

③男性はそもそもエストロゲンが少ないのに、こういったことにならないのは、ずっと低い状態だから。

 女性は急にホルモンの状態の変化があるから。出産や更年期、そして、乳がんの治療とかの理由でね。

というお話でした。

別件ですが、

❛閉経後でも、そもそも初めはタモキシフェンで良い❜

というE病院、T医師お考えは、生理があって閉経するまでの間、完全に卵巣機能が衰え

エストロゲンが卵巣から放出しなくなるまで間、の事ではないかと理解しました。

そもそも、タモシキフェンとフェマーラではホルモンに対する作用機序が違うので、

乳がんになった時、すでに閉経している方には、

やっぱり、アロマターゼ阻害剤が有益なのではないかと考えます。

https://yakuzaic.com/archives/4069

https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/living-well-with-menopause/about/physical-changes/



-----------------○--------------------------------○--------------------------------

 Tさん、ありがとうございました。
 
 別の患者さんからは、ツムラ18番で関節の痛みが和らいだという例も報告されています。ツムラの漢方は保険がきくので助かりますね。
 それぞれが様々な副作用、故障を抱えながらも、頑張っているのだなぁ、としみじみ思うこの頃。
 様々ながん患者さんの会に参加すると、乳がんの人は一見、とても元気です。が、やはり見えない辛さを沢山抱えています。うつ状態に陥りやすいのも、この療法の特徴です。
 今はとにかく思いを吐き出す機会に、皆様が恵まれますように。

コメント