新シリコンが市場に出回り、使い心地がはっきりするまでは、どうか慎重に。
今年3月に開催された「ピアリング&KSHS」の講演会によると「ブレストサージャリークリニックの岩平佳子ドクターが、「首尾良く進めばシエントラ社のシリコンは今年(2020年)の秋に、またメンター社のシリコンは来年中(2021年)には保険適用となるかもしれない』とお話しされていました。但し、確証はありません。
二社共に、「日本は市場として旨味が無い(米国ほど乳がん患者は多くない)」と乗り気でなかった会社ですが、何とか国内でも普及して選択肢が広がって欲しいものです。
新型コロナのワクチン接種が普及するのは早くとも来年(2021年夏以降)になるようです。アラガン、シエントラ、メンター社製が保険適用されて出そろい、使い心地や問題点がはっきりするまで再建を待てるなら、待つに越したことはないと思います。
再建手術する患者さんとしては、全身麻酔の負荷をかけるわけですから、新型コロナが陰性であることの確証を、得ておきたいですよね。
岩平ドクターによると、「シエントラ社はサイズの種類が少なく、メンター社は大きいものが多い。ご自身の乳房に合うサイズがなければ美しい乳房を作るのは難しいので、そのあたりも理解してご自身の乳房再建を考えてください」とのことでした。では考えるとしたら、どのように? 小さいモノを入れて脂肪注入でバランスを取るか、大きいモノを入れて、健側を豊胸するか。お金と勇気の要ることです。でも乳房再建はシリコンでも自家組織でも、そもそも決して簡単なものではありませんでした。簡単に考える風潮が問題でした。今回、問題がクローズアップされたことは、長い目で見れば、患者さんのためではないでしょうか。
それぞれの社のシリコンの一長一短を知り、腕に覚え込ませて再建出来るとしたら、信頼出来るドクターは限られてくるのでしょう。
ことに現在は、県をまたいでの移動を自粛するように、との呼びかけが続いています。都内とその周辺、🆚 地方の再建格差は、新シリコンの挿入において、再び顕著になる心配があります。
シリコン挿入をお考えの方、慎重になって下さいね。
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