「穿通枝皮弁」の手記と、絵本のこと


佐武利彦Dr.のオペで自家組織による乳房再建を受けたのが、2012年のことでした。その経験をまとめた手記を「懐かしい月を抱いて-私の乳房再建-」と題し翌年、上毛新聞より上梓しました。

治療費にお金がかかる患者さんにもお財布を痛めずに読んでほしいと願い、各地の図書館に寄付させていただきました。
サロンに初参加される方には、「参考になさって下さい」と、一冊お渡ししています。

なのに、腑に落ちないことがあります。最近アマゾン販売で、新品の拙著に1980円の値段が付いているのです。定価は「1200+税」のはずです。

  古書のコーナーでは幾らであっても構いません。でも公の値が、なぜ1980円に変えられてしまっているのでしょう。

上毛新聞や店頭でお買いになる方へは、現在も、本体は1200円のままです。

この乳房再建混乱期に、他者の経験の一冊を読みたいと思う方がいれば、郵送料のみいただければ送付致します。メールでお知らせ下さい。


 

話題は変わりますが、耳下腺がんの原陽子さんのご主人と娘さんの合作、大人の絵本「きらわれもののマルー」(絵:はらふう 作:はらひで  みらいパブリッシング刊行 星雲社:販売)を拝読しました。深遠なテーマで、表現はシンプルです。宮沢賢治の「夜鷹の星」や、ダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」を彷彿とさせますが、これには強靱なオリジナリティがあります。読んだ人が心の奥から、様々な面から物を言いたくなる一冊です。

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