がん患者の「エピテーゼ」、「ウィッグ」の補助金について
「エピテーゼ」に補助金が認められます〔高崎と太田にて〕
6月11日の読売新聞の群馬版にて、ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、がんの手術によって失った身体部分を補う「エピテーゼ」に、補助金が認められることになりました。こちらのブログでもたびたび紹介してきた高崎の「メディアカルラボK」の萩原圭子さんの写真、談話と共に、制度が紹介されています。抗がん剤治療のために必要な「ウィグ(鬘)」の購入の補助もあります。
「エピテーゼ」という言葉に未だ馴染みの無い方もいるでしょう。その人の指、鼻、耳などをそっくりに再現したシリコン製の特注品を、接着剤で付けるのです。見た目は健康な人と全く変わらなくなります。些細な欠損でも、患者さんは人目を気にして籠もりがちになるものですが、萩原圭子さんのお話しの通り、今回の新制度が「がん患者の社会参加には追い風」になるでしょう。拙著『懐かしい月を抱いて ―私の乳房再建―』の3章に、エピテーゼに保険が認められたら、との思いを綴りました。6年前のことです。「それは無理だ」と知人が呆れていました。けれど時代は着実に動いています。でも、待っていても動いてはくれません。今回の補助金を認めてもらえたのは、がん患者のために熱心にボランティア活動を続けてきた『ぴあサポぐんま』のスタッフの、行政への働きかけが実ったからです。
高崎市にお住まいの方にとっては、『高崎市保健所健康課』が担当部署です。がん拠点病院の患者支援相談センターに申請書類等が置いてありますので、詳細はセンターの係の方にお聞き下さい(高くつく診断書は必要ありません)。高崎以外の市町村の病院に罹っていても、高崎市民であれば権利があります。
また太田市にお住まいの方にとっては、『太田市役所>太田市保健センター>太田市健康づくり課』が担当部署(📞0276-46-5115)です。こちらの場合は『太田市健康づくり課』に出向くか、太田市役所HPから申請書をダウンロード出来ます。
がん患者が2019年4月以降に購入したエピテーゼ、医療用ウィッグ等が対象です。この朗報が患者さんの心を明るくし、尚、前橋市など他の市区町村でも検討されるよう、願っています。
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