6月サロンのご報告「再建のやり直しについて」等
6月8日の街角サロンは、初参加が1名、県外からの参加が2名、県内が8名でした。普段は人数にこだわらないのですが、今回は面白いことに乳腺外科の担当医が11人中、10名までが異なる医師だったので明記しました。また乳房再建経験者7人中6名までが異なる形成外科医でした。それぞれの医師の腕、コミュニケーションも様々です。
勉強会のテーマは「再建手術のやり直し」について。
一口に形成外科医といっても、やり直しは誰もが出来るわけではありません。もし、担当の形成外科医とうまく意思疎通出来ないなら、慎重に別の医師を探すのが良いと思います。
確かなのは、再建の残念な結果を修正する例について、ご自身の著書にて紹介しているドクターに診てもらうことです。
横浜市立大学附属 市民総合医療センター : 佐武利彦医師、
医療法人社団 ブレストサージャリークリニック : 岩平佳子医師、
東京都立駒込病院 : 寺尾保信医師
以上の三名しか、私は今のところ、存じ上げません。
岩平佳子医師は現在、シリコン再建の専門ですが、元来は腹直筋皮弁による再建で慣らした名医です。
横浜市立大学附属 市民総合医療センター : 佐武利彦医師、
医療法人社団 ブレストサージャリークリニック : 岩平佳子医師、
東京都立駒込病院 : 寺尾保信医師
以上の三名しか、私は今のところ、存じ上げません。
岩平佳子医師は現在、シリコン再建の専門ですが、元来は腹直筋皮弁による再建で慣らした名医です。
三人の医師に共通しているのは、シリコン、自家組織のいずれにも長年の実績があり、あらゆる例に対応してきたということです。
よくあるのはシリコンの大きさや位置があまりに左右非対称という例です。時間はかかるけれど、エキスパンダーから入れ直し、皮膚を綺麗に伸ばしてから別のシリコンを挿入するのが良いようです。初回のエキスパンダー挿入時に、あまりに変な場所に膨らみが出来ていることに危機意識を持ち、セカンドオピニオンを受けた患者さんの例も、某著書に紹介されています。その患者さんは最良、最短のタイミングで「やり直し」が出来ました。
自家組織でも形と大きさがチグハグという悩ましいケースは多々あるようです。その場合、内部の自家組織を削る、または脂肪注入にて不足分を補う等の方法がありますが、なかなか難しいようです。
心の傷ついている再建の患者さんがエネルギーを奮い立たせるのは大変だと思いますが、当初の形成外科医のフィーリングが疑われるなら、いつまでも同じ相手と向き合っていても埒が明かないのではないでしょうか。
ただ、再建して間もない時期はまだ患部が落ち着きません。客観的な視点も必要です。そのような時に患者会やサロンを活用するのも選択肢の一つです。
この方法はサロンを立上げて間もない数年前、都内からお招きしたゲストから教えられた事でした。豊満で困っている患者さんは健側乳房からの移植も出来る、とのお話を伺い、今回の結果につながりました。佐武医師にしか出来ない手技だと聞いています。Xさん、本当に良かったですね。四、五年前のことですが、画期的な情報を下さったゲストの方に深く感謝致します。
再建患者さんが増えるに従い、再建手術には民間保険から保険金が出るのか、傷病手当金が保障されるのか、などの質問が当然寄せられるようになります。社会保険が適用されているなら、限度額認定も、民間保険も、傷病手当も「可」になるのです。その手術、治療が社会保険適用になることが、どれだけ患者さんの力になることでしょう(但し、条件付き、という事もあります。国民健康保険と社会保険の扱いにも差があります)。
次のサロンは8月10日(土)午後2時より5時まで。会場は変わらず、群馬県立図書館、三階、研究室です。
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紫陽花がとても瑞々しいですね。民家のお庭を拝見するだけで、こころ安らぎます。梅雨の季節にもまた、色々な楽しみを見つけられますように。
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