H29 4月8日 街角サロンご報告


今回は七名の参加でした。初参加の女性が一名。長野県から高速を2時間飛ばし、来てくれました。情報不足にあえいでいるのは群馬も周辺の地域でも同じです。長野県は予防医学に力を入れているのが特徴です。がんに罹患して困っている患者さんへのサポートは、これからの事なのでしょうか。長野県の胃がんの患者さんから不意にお電話をいただき、『ぴあサポ群馬』を紹介したことがありました。

毎年4月は集まりが少ないので、急遽、会場をビーガーデン・カフェに移しました。テーブルを二つ寄せ、お手製ケーキをいただきながらのお喋り会です。 

 今回のサロンのハイライトは、岩平ドクターの手技により2月にシリコンを入替えたばかりのKさんでした。まだテーピングしていますが、皮膚の状態がよく、とにかく形が美しい。片側に合わせてシリコンのサイズ、形を選択するのもドクターの経験値がモノを言うそうです(このカフェは化粧室が外にあり、広く清潔なので、そこで密かに体感会をします)。

エキスパンダーを入れて皮膚を伸ばしている期間は「最低でも8ヶ月は必要」と、岩平ドクターは主張します。病院によっては、4ヶ月、6ヶ月と様々ですが、シリコン挿入を急ぎすぎると、そのときは良くても、徐々に膨らみが上に上がってきてしまう事例が少なくありません。ゆっくり構えた方が後悔は少ないと思います。

Kさんはこの一年、E-BeCの講演会や『ぴあサポ群馬』のがん哲学カフェに足を運び、再建の知識のみならず、患者学を吸収していました。 

また、Xさんは都立駒込の寺尾保信ドクターのセカンドオピニオンを受けたそうです。彼女の経過は、部分切除 → 断端陽性 → 全摘手術 → エキスパンダー挿入 → 感染 → エキスパンダー抜去、と普通なら心が弱くなってしまう闘病です。それでもXさんには精のようなキラキラしたものがあって、周りを明るくしてくれます。

Xさんの地元の形成外科医は「寺尾ドクターのセカンドオピニオンを受けたい」というXさんの思いを快く受け入れ、資料を提供してくれたとのこと。寺尾ドクターは彼女の患部を診て、「自分だったらこういう方法で再建する」という重要事項を、Xさんの形成外科医に伝達したそうです。

私はセカンドオピニオンというものが、そのような繋がりを含むのだと、初めて知りました。医師同士の情報交換、切磋琢磨の機会にもなるのですね。

 
 この日、参加者に取り急ぎお伝えしたのは6月4日(土)のE-BeCの講演会です。佐武利彦ドクターと高木美香子ドクターの『講演会』+『体感会』です。SOGのポーさんからお知らせいただき、シャロンの皆さんに告知するのを楽しみにしていました。 

「申し込みは下記のサイトでお願いします。」


その場で「行きたい」と目を輝かせた参加者が何人かいたので、スマホで確認してもらいました。早速参加を申し込まれた方もいます。

昨年のE-BeC講演会は『佐武+岩平』ドクター達の力強いコラボでした。会場からの質問にてきぱき答える岩平ドクター、含蓄あるもの優しい説明の佐武ドクター。体感会では患者さんの層が厚く、啓発の機会としても、貴重でした。(昨年3月のシャロンのブログで内容の一部を紹介しています。参考になさって下さい)。

参加者は銀座の時事通信ホールまで出かけさえすれば、十分なものを頂いて帰れます。けれどその陰に、どれだけ多くのご労があるか、底流にあるのが純粋なボランティアの心であることを、今一度噛みしめたいと思います。

それからお手元の手帳の101日(日)にも、是非、赤丸を付けておいて下さい。SOGの講演会が横浜で開催されます。

ひとまず会場のご案内のみ http://都筑公会堂.jp/

詳細が決まったら、またこのブログでお知らせします。

私はtamtamさんに勧められて昨年、山梨で開かれたSOGの講演会に行ってきました。内容が濃く、楽しかったですよ。今年は横浜です。近場です。

 
 サロンが終わり、夕刻の庭に出ると、菫とチューリップと、水仙や雪やなぎが綺麗でした。朝方雨が降ったせいで草花はつゆを蓄え、深呼吸していました。気づかずに通り過ぎてしまいそうな小さな花さえ、居場所を与えられています。 

西洋屋敷の中庭のようでした。ビーガーデンは造園会社がお蔵を改造してつくったカフェです。出入り口にはストープ用の薪が積んであり、天井が高く、いつ立ち寄ってもホッと出来るお店です。

 5月の半ばから薔薇が見頃になります。

薔薇といえば、前橋の昔のバラ園を覚えている方はいらっしゃいますか? 

奥に藤棚があり、松林の向こうに日が沈んでゆきました。矩形の噴水のそばに腰掛けていると、水の平面に安らぎを感じたものです。あの空気を思い出すと懐かしくて胸が痛くなります。今はもう無い古里です。

新しいバラ園は薔薇がバラバラとばらけていて、洒落にもなりませんが、品評会に来たようで忙しいのです。スピーカーからオルゴールが大音量で流れると、早く帰りたくなります。

「こんなふうにしてくれろ、とは誰も頼んでいないのに、その上、入園料を取ろうとしているんですよ」。近くの焼きまんじゅう屋さんが怒る気持ちもわからないではありません。

話しは逸れました。以下、重要なお知らせです。

シャロン前橋はH29年6月から群馬県立図書館の研究室をお借りできることになりました。とても見晴らしの良い部屋で、榛名山が丸ごと見えます。

次回は6/10(土)14時から、群馬県立図書館 三階 【研究室】にてお待ちしています。改めて公示はしますが、お間違えのないよう、どうぞよろしくお願い致します。

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