乳輪の位置矯正 Nさんからのレポート

群馬県立がんセンターの形成外科で乳房再建をされたNさんが、今回、乳輪の位置矯正の手術に臨まれました。Nさんは皮下全摘の後、シリコンで再建されています。担当医は廣瀬太郎ドクターです。

以下、Nさんからいただいたご報告です。

 

【当初予定していた修正の方法】

乳輪の輪郭を（1／2　～　２／３）切り込みます。
乳輪のサイズは小さくなります。周囲の皮膚はギャザーをよせる感じで、
また円形に縫っていくのだそうです。

 

切るのは表面だけなので、下はつながったままだそうですが、
先生に説明をしてもらっても、なかなかピンとはこないです。(:_;)

 

【実際の手術】

3／10（金）乳輪の位置矯正手術

 

局部麻酔の日帰り手術でした。

最初はちょっと心配でしたが、岩平先生のところでは、エキスパンダーもインプラントも日帰りだったなぁと…
それを思えば、何とかなるのかと気持ちも軽くなりました。

 

13時より　看護師さんによる検温・血圧・問診

 

その後は診察室で先生のデザイン
「ちょっと見させてもらって、しるし付けましょうねぇ」と。
定規で健側の位置を測り、術側に油性ペンでしるし付。
ただしっくりこなかったのか、アルコール綿で消して、悩む先生
結局のところ時間切れ、マーキング無しで手術室へ出発です。
しるしは付けられなかったものの、先生のなかではイメージは出来たとのことでした。

 

13時30分よりオペ室入り　

 

そこは日帰り手術専用のお部屋でした。
手術台は椅子型で、座った状態での手術です。
手術はすぐには始まらず、椅子の調整・血圧計ほか測定の機械を付けたり・私の首から上をすっぽり囲ったり・上半身を広範囲に消毒したりと、色々時間がかかりました。

再マーキングを含め、始まるまでに３０分くらいかかったでしょうか…

 

また、背もたれがほぼ直角だったのと、２時間半近く座っていたことで、
最後はお尻がしびれて辛かったです（笑）
術前に手術の状況を見られるのかと、先生に聞いてみましたが
「見ます？あんまり気分いいもんじゃないですけど…」と。

シャロンのみんなに説明しないとなぁ～と思ってのことでしたが、
「やっぱり途中気分悪くなったらヤバイから」とご辞退しました。
結局は座った状態のまま、顔より上はすっぽり囲われていて、何も見えず。
でもおかげで音しか聞こえず、途中ちょいちょい寝る始末（笑）

　実質２時間くらいの手術でした。

 

乳輪は全周にぐるりとメスを入れ、元の乳輪の下側皮膚を少し切り取ったとのこと。
まぁ色々と先生が出来上がりを想像しながら、上手い事やってくれたようです（笑）

もともとの皮膚はのびるわけではないので、さすがにベストな位置まで修正できたわけではないですが、５ミリほど下げてもらったようです。

 

3／16（木）無事に 抜糸してもらいました

 

以前は皮膚と乳輪の境に、うっすらと傷があり境がぼやけていたのですが、その傷も全部取ってくれたそうで、「もっと輪郭がハッキリしますよ」と先生。

また、乳癌の手術跡が、溝のようにバストを横切っていましたが、私がその傷を気にしていたのを先生が覚えてくれていたのでしょうか、その部分をこれまた上手いことカバーし、仕上げてくれました。

まだ抜糸したばかりですし、しばらくはテープを貼っているのでどんな感じになったかどうかもわかりませんが、無事に抜糸まで終わりました。

以上。

 

Nさん、ありがとうございました。乳輪の位置矯正には様々な方法があるようです。今回、下はつなげたままの状態で、乳輪の上皮を採り、移動させたい方向へ移植して縫い合わせる。そのような方法で見た目を矯正したのですね。

群馬県立がんセンターは乳房再建手術の症例が増え、新たに女医さんも加わったそうです。シャロンにも廣瀬ドクターの患者さんがお見えになります。Nさんのおかげで心強いです。