弾性ストッキング:足のだるさに優れもの

 閉経前の5年間「タモキシフェン」を飲み、以降「アロマターゼ阻害剤(アリミデックス)」を服用して4年になります。
薬を切り替えて間もなく、足がだるく寝つきが悪くなりました。統計的にはホルモン療法で足にむくみが出るのは1パーセント以下、とのことですが、更年期障害と同じ症状が出る、つまり、血の巡りの悪さゆえに冷え、むくみ、だるさがあるのは、統計より何より患者が実感しているところです。 
 そんなある日、全身麻酔の手術を受けた時、両足に弾性ストッキングを履いたのを思い出しました。『穿通枝』の再建手術でも、乳輪乳頭作成の手術でもお馴染みの、膝まである白い弾性ストッキング。看護師さんが丁寧に履かせてくれたのですが、圧を均等にするため、あちこちつまみ上げるように引っ張るので、皮膚をつねられて痛かった覚えがあります。これが安静時に役立つ血栓予防のグッズなのですが、飛行機などに長時間乗るときも、エコノミー症候群を防ぐのに有用だから、捨てずにとっておくように、と同室の患者さんに教えてもらいました。
 はたと思い出し、試しに履いてみたら、気持ちよいこと。簡単にいうと、心臓に戻る静脈の動きを助けてくれるのです。原則として動いている間に着用し、寝る前には脱いだ方が良いようです。
 あれこれ調べると、むくみが出る前に着用するのがベター、とありました。

 手術時には保険が利いたので、高額療養費助成制度の中に値段がもぐりこんでいましたが、買えば4,000円くらいします。通販などで安く購入しても、適度な「圧」が保障されるかどうかわかりません。サイズがフィットしないと意味がないし、皮膚が健康でないと、痒みが出ます。
 医師に相談し病院の売店などで入手するのが確かかもしれません。だるさとむくみは筋肉が痩せている証拠、と言われます。もちろんそれも心配です。骨粗そう症の予防のためにも併せて、筋肉作りにじっくりゆっくり励むことにしましょう。

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