乳輪乳頭作成 退院、初回の抜糸(スターフラップ+鼠蹊部)
最後の朝食をありがたくいただいた。 回復時は睡眠と食事が何よりの薬になる。病院食は栄養士さんが予算内で頭をひねり、工夫して作る献立だ。薄味に慣れると、日ごろの味付けが濃すぎることに気付く。毎回、酢の物がものすごく嬉しくて、体が酸を求めているのがわかった。
今朝の回診は時間がないので免除。
退院し、その足で市大センターに向かう。佐武ドクターによる抜糸、そしてようやく帰宅の予定。
Xさんも今日の市大センターで、一足先に抜糸が済んでいるはずだ。顔を合わせた時、おととい別れたばかりなのに同窓生に遭ったような懐かしさだった。
2、3年前にウラフネサロンで見せていただいたスターフラップの乳頭は、「丸いお豆」だった。が、抜糸時に見た自分の乳頭は、しっかりした円筒形になって乳輪から屹立している。陥没を防ぐため佐武ドクターは新たな方法を考案したとのこと。
保土ヶ谷中央は基本が6人部屋。お年寄りが一晩中コールを押し続けることもあって、同室の人は眠れないこともある。個室料金は高いので、せめて二人部屋にしたのがXさんとのご縁につながり、大正解だった。
隣室のお年寄りは時おり痰がからんで辛そうだ。夜中に聞こえてくる若いナース達の声は、「どうしてほしいの、○○さん、聞こえる? え?何、もう一度言って」と、自宅でおじいちゃんを看ている孫娘みたい。
隣室のお年寄りは時おり痰がからんで辛そうだ。夜中に聞こえてくる若いナース達の声は、「どうしてほしいの、○○さん、聞こえる? え?何、もう一度言って」と、自宅でおじいちゃんを看ている孫娘みたい。
今朝の回診は時間がないので免除。
退院し、その足で市大センターに向かう。佐武ドクターによる抜糸、そしてようやく帰宅の予定。
Xさんも今日の市大センターで、一足先に抜糸が済んでいるはずだ。顔を合わせた時、おととい別れたばかりなのに同窓生に遭ったような懐かしさだった。
2、3年前にウラフネサロンで見せていただいたスターフラップの乳頭は、「丸いお豆」だった。が、抜糸時に見た自分の乳頭は、しっかりした円筒形になって乳輪から屹立している。陥没を防ぐため佐武ドクターは新たな方法を考案したとのこと。
抜糸は時おりチク、とする程度。今回は乳輪の抜糸をしただけ。乳頭は二週間はこのまま大事に縫い付けておいて、しっかり馴染むのを待つ。
今日から全身シャワーが許される。スポンジ保護材を外し、乳輪乳頭はそっと洗うこと。三カ月の間はスポンジと乳帯をつける。
替えのスポンジをもらったが、乳頭の部分の穴がない。
「4つに畳んた折込み部分にハサミを入れて、穴を空ければいいんだよ」
「これなら粉おしろいのパフでも間に合いますね」
「化粧用は一度テープを付けるとダメになる。専用のこれを使って。今は3枚重ねてあるけど、シャワーのあとは2枚でいいよ」
「ハイ」。
替えのスポンジをもらったが、乳頭の部分の穴がない。
「4つに畳んた折込み部分にハサミを入れて、穴を空ければいいんだよ」
「これなら粉おしろいのパフでも間に合いますね」
「化粧用は一度テープを付けるとダメになる。専用のこれを使って。今は3枚重ねてあるけど、シャワーのあとは2枚でいいよ」
「ハイ」。
保護材でしっかり固定しているのに、病院の外に出ると乳輪乳頭が落っこちてきそうな気がして、人ごみでは思わず胸に手をやってしまう。
塗り薬の「ゲンダシン」と、傷を綺麗に治す「リザベン」を処方箋薬局で入手。
薬局のアンケートの『今の治療、症状』の欄に乳房再建と書いた。
窓口女性が「再建したお帰りなのですか」と小声で尋ねた。
「いえ、再建は三年前です。今回は乳輪乳頭を作りました」
「そうですか、体調は大丈夫ですか」と目を瞠っている。
乳房再建に関心のある女性は今、そこかしこにいるようだ。
薬局のアンケートの『今の治療、症状』の欄に乳房再建と書いた。
窓口女性が「再建したお帰りなのですか」と小声で尋ねた。
「いえ、再建は三年前です。今回は乳輪乳頭を作りました」
「そうですか、体調は大丈夫ですか」と目を瞠っている。
乳房再建に関心のある女性は今、そこかしこにいるようだ。
市大通りの珈琲ショップ『ラパン』で挽き立ての甘みあるブラックを飲んだ。
一週間前の早朝、ここに入り、手術が成功したら帰りにまたここで美味しいたコーヒーを飲むのだ、と固く決めていた。
実現したなぁ、と幸福感に包まれ、しみじみ味わっていたのだが、店内の焼き立てパンの陳列が妙に気になる。
小さなパイに苺が一個、埋まっているお菓子があるのだ。それさえ乳輪乳頭に見えてしょうがなかった。
「乳房再建ネットワークシャロンm」HP http://charon.webcrow.jp
一週間前の早朝、ここに入り、手術が成功したら帰りにまたここで美味しいたコーヒーを飲むのだ、と固く決めていた。
実現したなぁ、と幸福感に包まれ、しみじみ味わっていたのだが、店内の焼き立てパンの陳列が妙に気になる。
小さなパイに苺が一個、埋まっているお菓子があるのだ。それさえ乳輪乳頭に見えてしょうがなかった。
「乳房再建ネットワークシャロンm」HP http://charon.webcrow.jp
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