乳輪乳頭作成 抜糸が終わりました


その「方法」は乳輪乳頭作成の当日の朝、佐武ドクターの頭に天啓のように閃いたのだそうです。仮称:スターフラップ円筒式。つまりは陥没させないための新しい縫い方なのですが、具体的にどのように縫うのか、ドクター自身にも「まだ説明しようがない」とのこと。

スターフラップ円筒式のお試し手術を終えてから20日後、乳頭に残っていた糸を抜きました。未だ感覚が戻らないので、痛みはありません。

「しっかりした円筒形だね、これはきっと潰れないよ」と、ドクターは満足そうです。先日のシャワー時に、自分も「これは陥没しない」と直感しました。

今日から全身入浴可。ゲンダシンも塗る必要なし。脂肪の吸引、注入で形を整えた乳房全体は、内出血の跡もまもなく消え、落ち着くでしょう、とのこと(この4日後に鏡で見ると完全に腫れは引き、見事に左右対称)。

次の受診は4カ月後で、その時に刺青の予定を組むことになりそうです。

この秋には仕上がるのかな? その時、鏡を見てどんな達成感が湧くか楽しみです。 

『乳輪乳頭同窓生』のXさんと遅いランチ、というより、抜糸の打ち上げで乾杯しました。おおらかで人に慕われるXさんですが、その人生エピソードに耳を傾けると、波瀾万丈でした。重荷を背負わずに済む人なんて、いないのですね。
再建仲間の間に生まれる絆には独特のものがあります。

 ある人生相談本で、吹き出しそうな話題に出会いました。50歳代の女性からの相談で、「女友達が意地悪い頑固ばあさんになって、困っている」。
それに対する哲学的、深遠な回答はさておき、早い話が、人間なんて心も体も年と共に滅んでゆくものでしょう。 

利発で素直だった女の子が、怒ってばかりのヒステリーおばさんに変わってゆくのもまた、自然界の法則だと思います。

人に優しくありたいと努めるのは、いわば法則に逆らうことで、そのためには複雑かつ、巧妙なエネルギーが要ります。

かつて乳房再建ブログには、読むに堪えない誹謗、雑言の書き込みが少なくありませんでした。再建費用を工面出来ない人たちからのメッセージでした。保険適用になってからは、それらがサーッと無くなってきています。

乳房再建手術は悪しき「法則」に抵抗して生きようとする女性達を、助けていることに間違いなさそうです。


 「乳房再建ネットワークシャロンm」HP http://charon.webcrow.jp

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