第七回 街角サロンのご報告 その1
7回目のシャロンmはバラエティに富んだ参加者でにぎわい、終わりは6時を過ぎました。 次回はティ-タイムの時間をもっとゆっくり取るのが良いかもしれません。
ひとまず内容の一部を列記します。
太田市の群馬県立がんセンター、廣瀬太郎ドクターにより、広背筋の同時再建(エキスパンダー無し)を受けた女性は、とても綺麗な仕上がりでした。背中には傷が斜めに一本ありましたが、いずれ薄れてゆくでしょう。入院は一週間、退院して10日後に職場に復帰したそうです。そして去年、鼠径部からの乳輪乳頭作成。再建とは思えないほど、自然です。
ドクターの腕が確かなら、自家組織で同時再建するのが最も美しいのかもしれません。どこから移植するかは、お胸のサイズによります。ドクター選びが初めのハードルです。
部分切除で放射線をかけ、再建が難しいのではないか、と困っている方もいました。が、悩んでいるより慎重にドクターを選び、実際に外来に足を向け、相談してみるのがベストだ、との妥当な意見も出ました。
都心の名医のもとに通う場合、こちらが遠方の患者であることを考慮し、ドクターが通院内容をコンパクトにまとめてくれることもあります。
入院費用、手術代は高額療養費制度があるので、病院の受付で「限度額適用認定証」を提示しておけば、全国どこでも同じです(個室料金などは別)。
身近な病院にも優れた形成外科医がいます。しかしその患者の体質、仕事の有無や周りの理解など、乳房再建を決断するにはいくつかの課題があります。迷いのあるままに、「面倒だからここでいいわ」と妥協して悔いを残すのが心配されるのです。
埼玉県立がんセンターでシリコンを入れ、早々と新たな働き口をゲットし、笑顔がキラキラしているNさんもご登壇下さいました。三ヶ月間は胸部の上にバンドを巻いて、シリコンが上がってくるのを防ぐそうです。
岩平ドクターの施術を予約している方もいます。職場に迷惑がかからないよう夏休みに日程を組んでいます。患部を見てもらい、予約を入れてきたので、もう術前の通院は必要なし、次に赴くのはエキスパンダー挿入の手術です。これまでは毎月、切除した日が来ると、命日のように悲しかった。けれど再建を決め、ふっきれた、とのこと。今では仕事にも遊びにも大胆です。お年賀状の写真は尾瀬の山歩きでした。彼女の笑顔が良い運気を呼び寄せ、再建が成功することを信じています。
そして、まだ抗がん剤を続けている事情から、エピテーゼ(装着乳房)を作った女性もいらしていました。仕上がって早々、ご家族と温泉を楽しんできたそうです。
エピテーゼの技師、「メディカル・ラボ・K」の萩原さんの下で技術指導を受けている若い女性が真剣にノートを取っていたお顔も印象的でした。
生命保険レディのSさんからも貴重なアドバイス。がん保険に入っていなかったがん患者はどうすればよいのか。
家族にがん保険をかけて共有のお財布に備えるという方法があります。乳がんの場合遺伝性が心配されるのは二親等内です。日本の民間保険は遺伝子検査の申告など必要ないため、容易に入れます。
また、小児がんが増えている今、0歳児からかければ一生1400円程度の掛け金で強力ながん保障がキープされます。原発事故の余波で甲状腺がんが心配されるお子さん達が、将来に備えて加入に殺到しているとのことでした。
昨今の保険は遺された者のためではなく、患者が「生きるため」の手段です。
一年前、初回のサロンで「シャロンmにバック(後援者)はありますか」と聞かれました。いいえ、ありせん。しかし孤軍奮闘しているわけでもありません ピアサポ群馬主催の地域がんサロンのスタッフの協力があり、また、サロン会場である医療法人の理事長夫妻、事務長、職員の支えもあります。都心から知人達が応援に来てくれます。
今後もシャロンmは無印良品を心掛けてゆきたいものです。
街角サロンは、偶数月の第二土曜、午後二時から。次回は4月11日です。
「乳房再建ネットワークシャロンm」HP http://charon.webcrow.jp
ひとまず内容の一部を列記します。
初参加が3名、「エキスパンダーとシリコンの違いも知りません」とおっしゃる方がいました。それが普通ではないでしょうか。乳がんを告知された瞬間から再建手術に詳しい女性などいないと思います。
太田市の群馬県立がんセンター、廣瀬太郎ドクターにより、広背筋の同時再建(エキスパンダー無し)を受けた女性は、とても綺麗な仕上がりでした。背中には傷が斜めに一本ありましたが、いずれ薄れてゆくでしょう。入院は一週間、退院して10日後に職場に復帰したそうです。そして去年、鼠径部からの乳輪乳頭作成。再建とは思えないほど、自然です。
ドクターの腕が確かなら、自家組織で同時再建するのが最も美しいのかもしれません。どこから移植するかは、お胸のサイズによります。ドクター選びが初めのハードルです。
部分切除で放射線をかけ、再建が難しいのではないか、と困っている方もいました。が、悩んでいるより慎重にドクターを選び、実際に外来に足を向け、相談してみるのがベストだ、との妥当な意見も出ました。
都心の名医のもとに通う場合、こちらが遠方の患者であることを考慮し、ドクターが通院内容をコンパクトにまとめてくれることもあります。
あるケースでは初診で術式の相談をし、次の通院で手術の日取りを決め、三度目の通院で術前検査を済ませました。つまり術前に通ったのは三回でした。二回で済ませたという人もいます。
術後の受診は一カ月後、三カ月後、そして半年後の通院で一段落。入院費用、手術代は高額療養費制度があるので、病院の受付で「限度額適用認定証」を提示しておけば、全国どこでも同じです(個室料金などは別)。
身近な病院にも優れた形成外科医がいます。しかしその患者の体質、仕事の有無や周りの理解など、乳房再建を決断するにはいくつかの課題があります。迷いのあるままに、「面倒だからここでいいわ」と妥協して悔いを残すのが心配されるのです。
埼玉県立がんセンターでシリコンを入れ、早々と新たな働き口をゲットし、笑顔がキラキラしているNさんもご登壇下さいました。三ヶ月間は胸部の上にバンドを巻いて、シリコンが上がってくるのを防ぐそうです。
そして、まだ抗がん剤を続けている事情から、エピテーゼ(装着乳房)を作った女性もいらしていました。仕上がって早々、ご家族と温泉を楽しんできたそうです。
エピテーゼの技師、「メディカル・ラボ・K」の萩原さんの下で技術指導を受けている若い女性が真剣にノートを取っていたお顔も印象的でした。
生命保険レディのSさんからも貴重なアドバイス。がん保険に入っていなかったがん患者はどうすればよいのか。
家族にがん保険をかけて共有のお財布に備えるという方法があります。乳がんの場合遺伝性が心配されるのは二親等内です。日本の民間保険は遺伝子検査の申告など必要ないため、容易に入れます。
また、小児がんが増えている今、0歳児からかければ一生1400円程度の掛け金で強力ながん保障がキープされます。原発事故の余波で甲状腺がんが心配されるお子さん達が、将来に備えて加入に殺到しているとのことでした。
昨今の保険は遺された者のためではなく、患者が「生きるため」の手段です。
一年前、初回のサロンで「シャロンmにバック(後援者)はありますか」と聞かれました。いいえ、ありせん。しかし孤軍奮闘しているわけでもありません ピアサポ群馬主催の地域がんサロンのスタッフの協力があり、また、サロン会場である医療法人の理事長夫妻、事務長、職員の支えもあります。都心から知人達が応援に来てくれます。
今後もシャロンmは無印良品を心掛けてゆきたいものです。
街角サロンは、偶数月の第二土曜、午後二時から。次回は4月11日です。
「乳房再建ネットワークシャロンm」HP http://charon.webcrow.jp
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