ホルモン療法「関節痛」に、五積散(ごしゃくさん)がお勧め

 標準治療ではホルモン療法は5年間、ということになっていますが、10年続けるよう勧める医師が多くなっています。薬をやめて間もなく再発したというケースもあるのでしょう。
 私はタモキシフェンを5年飲み、その後アロマターゼ阻害剤に変えて2年になります。
 アロマターゼ阻害剤の副作用でもっとも多いのは関節痛。朝起きた時、体中がバリバリになっている、ということがあります。それより厄介なのが、夜、眠ろうとする時に、足の親指の骨がツーンと痛む、手の中指の第二関節がズキズキひびくという症状です。
 近所のかかりつけの内科医に相談すると、漢方の効能書きを調べて「これならウチにもあるよ」と処方してくれました。ツムラの63番、五積散(ごしゃくさん)です。飲み始めて、一週間で関節痛が改善されました。まったくと言っていいほど気になりません。
 もちろん保険適用です。
 効く効かないに個人差はありますが、試してみる価値はあるでしょう。ただ他の薬との飲み合わせ、持病については必ず自己申告して、医師の指示を仰いでくださいね。
 

 実はあまりの関節の痛みに、アロマターゼ阻害剤の服用を休んでいた時期が二か月間ありました。その頃、妙な夢を見たのです。
 眼鏡の光った看護師が、血液の入った注射器をかざし、「あと4か月でうごけなくなりますからね」。今も思い浮かぶリアルな場面でした。
 
 再発の警告かなぁ、と感じました。
 乳がんの告知を受ける寸前にも、オレンジ色の水浸しのトイレや、仔猫の死骸が枕元にある夢など、不吉な暗示がありました。
 体の不調は夢に投影されるのかもしれません。

 私の場合、病理検査ではホルモン療法の効果は、強陽性です。副作用に負けて寿命を縮めるのは、もったいないことでした。
 それにしても漢方の保険適用は有難いですね。
 

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