『乳がんでもなんとかなるさ』 佐々木綾乃著 (ぶんか社)


「うらふねマンマのセミナー」で購入し、帰りの電車で読みふけりました。

著者は独り生計を立てているマンガ家で、家族は遠隔地に住まい、頼れる人はわずかです。
標準治療が自分にはあてはまるのか、最良なのか、友人の助言があればかえって悩みが深くなる。仕事は休めない、締め切りは迫る。
 その混迷に光が射し込んだのは 再建をやり遂げた先輩患者との出会いでした。即刻、「会って話をしましょうか?」の返信メール。
 切羽詰まった思いが、同病経験者にはわかるのです。すぐにでも力になりたいと思う人がいるのです。

 四コマ風からシリアスタッチまで、とにかく画技が秀逸なので、著者の思いを込めた題材に、この誌面は狭すぎるのでは?と感じるほどでした。
これ以上の紹介は控えます。開いてみることをお勧めします。

幾度も読み返したくなるのは、「精」のようなものが吹き込まれた作品だからでしょうか。


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