《穿通枝》 再建の準備
シリコンが保険適用になって、再建希望者はそちらに殺到すると思っていましたが、柔らかな温かい乳房を望む人は、やはり多いようです。
自分の場合は全摘で、切除の範囲が大きかったので、お胸を作るには下腹部からたっぷりの脂肪を持ってくるのがベストでした。
腹部をドナーにした術後のケアについて、記憶は今も鮮明です。
麻酔から醒めると咳が出ます。咳き込むとお腹に響きます。病室の空気は乾いているので、龍角散のど飴が手放せません。また、48時間の絶対安静の間、自由になる片手でゴルフボールを腰に当て、ゴロゴロすると腰痛を防げる、とのこと(私はこれを失念しましたが)。腹部をドナーにした術後のケアについて、記憶は今も鮮明です。
普通のパンストやパンツではウエストと傷が重なるので、退院時に不自由します。オバサンショーツとだぶだぶのスポーツウエァを用意するのがお薦めです。
初めの24時間、誰もが「こんな手術、受けるんじゃなかった」と忌々しく思うのです。でもその後の喜びは、記すまでもないでしょう。 再建手術を受ける季節や、その人の体質によっても、重宝するグッズは様々です。経験者の助言を頼りに、出来るだけ入念な準備をして下さい。
私は今日の外来で、いよいよ修正手術(乳輪乳頭を一緒に作る)の日程を定めることが出来ました。担当のS医師はいつもながら穏やかな物言いですが、中身は小気味よい直球です。
初々しい助手が傍らで勉強していました。S医師の手技を受け継いで、凄味のある女医さんに成長される日が来るのでしょうか。
コメント
コメントを投稿