エキスパンダー装着中のトラブル

再建について調べている皆さんはご存じのことと思いますが、
お胸のふくらみをつくために、まず紙風船のようなものを胸筋の内側に入れ、
生理食塩水を注入し、皮膚を十分に伸ばしてから、シリコンや脂肪などと入れ替えます。
その紙風船のようなものをエキスパンダーと言います。

 乳腺外科医が、がんの切除時にエキスパンダーだけを挿入し、連携病院に本手術を委ねるケースもあります。
本手術を熟練の名医に任せてもらえるのは有難いことです。
でもエキスパンダーを入れる段階からすでに、素敵なお胸が出来上がるかどうかの
重要な下地作りが始まっていることは確かです。エキスパンダーの膨らみがちょうど良い場所になければ、シリコンをうまく入れることは出来ません。そこが形成外科医の悩むところです。
おかしなところに膨らみが出来ていたら、即刻、医師を替え、実績のある形成外科医にエキスパンダーを入れ直してもらうように、という助言もあります。

エキスパンダーを挿入し、本手術を待っていた友人は、
400ccの生理食塩水が入った段階で、
お胸がパンパンになって皮膚が薄くなり、10円玉くらいの穴が開いてしまったとのこと。

とても恐ろしかったそうですが、主治医にすぐ電話を入れ、
感染症を防ぐ飲み薬と塗り薬で無事に本手術に行き着きました
(手術の日程を早めていただいたそうです)。
その主治医は、患者に異変があった時、夜中でもすぐに対応できるよう、
自分の携帯番号を知らせておくのが常でした。
有難いことです。

また、寒い季節には生理食塩水を入れたお胸が、朝起きたとき、冷たく感じられることも。体を温める食べ物、お胸を冷やさない下着などで、防備しましょう。

シリコンに入れ替えれば格段に楽になる、と経験者は誰もが言います。

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