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2025年10月11日(土)サロンのご案内

   2025 年10 月11 日(土) 街角サロンを開催します。 会場:群馬県立図書館 三階研究室 時間: 1 5 時から1 7 時まで ( 開始時間にご注意下さい ) 参加ご希望の方は下記の連絡先まで。 電話  090-6023-7026 (非通知はお受けしていません) メール  hdnfn138@yahoo.co.jp 原則とし て予約制ですが、ライン等で御連絡頂いている方は ご心配なく。また、予定の立たない多忙な患者さんは 当日の℡、ショートメールでも大丈夫です。

8月9日サロンの参加者

  8 月9日サロンの参加者は 自家組織手術済み 4 名(都立駒込、2)(富山大附属、患者1)、自家組織手術予定者 2 名(都立駒込、 1 )(群大付属、 1 )、再建思案中 1 名、初参加 1 名、計8名でした。 初参加の方は 12 月に東京医科大付属病院でエキスパンダーを入れる予定とのことでした。がんを取った時の傷がケロイドになってしまっているので、ステロイドのテープを貼っているそうです。 主治医の先生から、「あなたは脂肪が少ないから自家組織での手術は出来ない」と言われたので、インプラントを入れる予定だそうです。 自家組織再建を完成している患者さんが、手術を間近に控えた患者さんに腹帯を贈って下さいました。お気持ちも嬉しいです。 今回は人数も少なかったので、ざっくばらんに話す時間が多く取れたと思います。  以上、サロンの記録を引き受けて下さった A さん、進行の代役を務めてくださったアチョさん、お疲れ様でした。  いつもの進行役は、ぎっくり腰でへたっておりました。重いものは持っていませんが、気温が4 1 度になんなんとする日、「早朝のうちに仕事をいてこませ」と激しく動いたせいです。 MRI を撮り骨には異常がないことを確認済み、 しかしホルモン療法で骨量が減っている患者さんは どんなに忙しくてもデーンと椅子に腰かける(圧迫骨折の原因)ことをせず、おしとやかにゆっくり座ってくださいね。   次回のサロンは10月12日(土)です。よろしくお願い致します。

無理なく楽しめる「乳がんヨガと患者交流会」8/23 ご案内

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 8月23日(土)18時~20時30分 臨江閣にて、涼しい時間にイベントが開かれます。 会場となる臨江閣は、私も以前にたびたび使用しましたが、広々した畳が良い匂いの、ゆったりした空間です。 自分は腰の既往歴からヨガスタイルは禁止され、参加出来ずにとても残念ですが、乳がん患者さんを支える取り組みが「体操分野」から紹介されるのは新鮮です。 「乳がんヨガ」に参加したことのある患者さんによれば、ドクターでもある主催者が指導して下さるので、安心出来る、何よりも気持ちよい、とのこと。術後、知らぬ間に滞っていた血流や固くなっていた筋肉がほぐれてゆくのでしょう。

~医師と学ぶ、遺伝性乳がん卵巣がん~に参加して

   7 月12日(土)特定非営利活動法人群馬がんアカデミー主催:ピンクリボンデイ ~医師と学ぶ、遺伝性乳がん卵巣がん~ が開催されました。 都心まで出掛けず、地域で最先端を学べるのは幸運です。 遺伝子レベルの検査、治療については、数年前に「ぴあサポぐんま」が講演会で取り上げ、患者学を誘導しました。それらが今、加速的に周知されています。 遺伝性乳がん卵巣がん( HBOC )の遺伝子検査には前立腺がん、すい臓がん、男性乳がんも含まれるのですね。私の場合、三親等内に乳がん患者はいないので、昼夜逆転した生活習慣により発症したのだ、と自責の念がありました。が、近親者に前立腺がんの患者がいたのを思い起こし、それが乳がんに変異したのかもしれない、と思い当たりました。 しかし遺伝子の影響があっても「即、発症」ではありません。この世には煙草を毎日 50 本吸い続けても105歳まで元気に生きている人もいます。特殊な免疫力があるから、というのを聞いたことがあります。 群馬の総合病院のドクターのご説明から、県内では多くの病院で BRCA1.2 の血液検査を実施しているのを知り、県内の医療が、遺伝子検査にこれほど門戸を開いていたのか、と驚きました。『 HBOC 』検査は群馬大学附属病院、県立がんセンターにおいて実施しているそうです。いずれも保険適用内です。 乳がんを罹患され、それが遺伝性であることが判明した場合、特に若年の患者さんは早めに決断しなければならないことが山ほどあります。抗がん剤投与前の受精卵、卵子凍結や、乳房を同時再建するか、まず切除だけをするか、健側の乳房を予防切除するか、卵巣をどうするか、等々。がん告知を受けただけでも苦しいのに、相談できる機関は限られています。このような患者さんの悩みを共有できる組織が、必要だと痛感します。 時代は進んでいます。かつてはピンクリボン運動で、行き交う人を呼び止め、「乳がんモデル」を触らせ、肉まんの中に梅干しの種を探す、という触感を経験してもらいました。しかし、しこりを作らない種の乳がんも多いのですから、モデルを触ってみて「自分のお胸は大丈夫」と過信させるのは、もはや逆効果かもしれません  NPO 法人「クラヴィスアルクス」の講師は『がん患者が生活習慣病の悪人として苛められる、あるいは自分を責め...

8月9日(土)サロンご案内 中村清吾医師のことなど

  2025 年8 月9 日(土) 街角サロンを開催します。 会場:群馬県立図書館 三階研究室 時間: 1 5 時から1 7 時まで ( 開始時間にご注意下さい ) 参加ご希望の方は下記の連絡先まで。 電話  090-6023-7026 (非通知はお受けしていません) メール  hdnfn138@yahoo.co.jp 原則とし て予約制ですが、ライン等で御連絡頂いている方は ご心配なく。また、予定の立たない多忙な患者さんは 当日の℡、ショートメールでも大丈夫です。 ---------------------------------------  乳がん患者のために長年尽力された中村清吾医師がこの5月にご逝去されていました。清吾医師の名を聞くと思い出されるのが元 アナウンサーの絵門ゆう子さんです。 乳がん告知の、心無いX医師の言葉にショックを受け、西洋治療を拒否した絵門さんは、その後民間治療に嵌ります。そこに入れておくだけで、食べ物が特効薬に変わるという魔法の食器棚、寝ているだけでがんが治る魔法の布団等々に、何百万もの貯金を投じます。  (念のため…彼女は知性も教養も備わった女性でした。ただ人を信じやすく、悪意を先回りして見抜くことは不得手だったみたい) 結局、全身にがんが転移して首の骨が折れ、救急搬送されたのです。聖路加国際病院で主治医となったのが、中村清吾医師でした。彼女のこれまでを吞み込み、ぽつりと「頑張っちゃったんだね」。 この一言で絵門さんは救われ、標準治療を受け入れたのです。  幸い、ホルモン療法が奇跡的に効き、彼女は再び活動を始めます。患者さん達を鼓舞するため奔走します。  2000年代は乳がん患者が激増した時代です。  20代で乳がんを罹患した患者さんをモデルに、「余命半年の花嫁」というドラマが大ヒットしました。テレビ局の宣伝を兼ねていたのでしょうか、20代向けの乳がん受診チケットなどが出回り、騒ぎになりました。若い女性は乳腺が白く映るので、擬陽性となる場合が多い。自覚症状が無いのに、その年代でマンモ撮影をするのは被曝のリスクばかりだ、ただちに止めて欲しい、と矢面に立ったのは清吾医師であったかと思い出されます。 妊娠中に乳がんに罹患しても、ある時期から胎児に悪影響の無い抗がん剤が使えて、出産後も母子とも健康でいるケースが増えました。...